121 相手の考えを引き出し、自発的に行動を促す。

啓発

相手の考えを引き出し、自発的に行動を促す。

相手の考えを受け入れて、その意見やアイデアが現実に近づくと相手はそこに「楽しみ」を感じてくるようになる。

部下は必要とされる実感を求めているのであって、上司は部下が話している途中で評価せず、受け入れてあげる。部下の上げた問題に対して「何が目的なのか?」を理解し「何が正しい?」「必要な情報は?」等、相手の考えを引き出してあげる。そして誰もが「すぐに答えを出す事が出来ない」事も理解しておく。つまり上司は聞く事に徹するのである。

ここでダメ上司は先回りをして「自分が正しいと思っている答え」を教えたり、一般論で問題を抑え込む「○○はこういうものだ」「そういう時期があるもんだ」などの「似たものにまとめられる」事でうやむやにして逃げている事になる。

自分の弱点を隠そうとしてコミュニケーションを失っている上司もいる。弱点を見せないように虚勢を張っている上司。これらは部下のモチベーションが下がってしまう。

部下も上司のリーダーシップや知識量、信頼性を見ています。自分が解からない事や知らない事は素直に「解からない。良かったら調べて教えてくれないか?」と伝えれば、部下は自分の必要性を感じ調べてもらえます。

しかし、自分の業務に部下を利用していないか?自分を優れた存在に見せることを考えていないか?問題解決の有能さをアピールしていないか?客観性を持って上司は自分を俯瞰してみる事が必要である。

また、ディスカッションの場面でもメンバーの考えをどんどん吸い上げる事に力を注ぐ。自分の意見は最小限にし、相手の考えを引き出せるように否定は避ける。一旦受け入れる事で、全員が意見を出しやすくなる環境を作る事を目指す。

最初は「くだらないアイデア」であっても、たたき台として話を詰めて行くと良い結果に結び付くかもしれない。「くだらない」「つまらない」とアイデアを否定すると、これからの可能性も低くなり、みんなのモチベーションも下がってくる。

誰もが自分の意見を出し合って、その意見が繋がっていき、現実に向かう事で自発的な行動が現れてくる。

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