89　肯定と否定

肯定と否定

肯定とは「褒めてあげる」「長所に気付く」「感謝を表す」「チャンスを与える」等に位置づけし、否定とは「叱る」「無視」「失敗」「低評価」「未熟さ」を表す行動と位置付けて話ます。

肯定の一つに、人は褒めてもらう事でやる気が湧いてくる。褒めてもらった側は自信に繋がり、小さな事であっても気付いてもらい、褒めてもらった事に自己顕示欲が満たされ自尊心が高まってくる。これは心理学では「ホーソン効果」と言います。そして相乗効果が加わると生産性は上がるだろう。

しかし「とにかく褒めればいい」「感謝すればいい」とは違う。肯定だけでは現実的ではなく、承認はしているがそればかりになると相手はイレギュラーに対応できなくなる。それに褒めたり感謝ばかりでは慣れてしまい、信頼性も下がってくる。つまり緊張と緩和が必要なのです。

・緊張とは「相手に否定のメッセージを与える事」

・緩和とは「相手に肯定のメッセージを与える事」

この二つが程よく混ざり合う事で、相手のやる気やモチベーションを高める事が出来る。人を夢中にさせる事が出来る。それはバランス的に肯定のメッセージが上回る様にする事が重要です。

ここで注意が必要なのが「無視」したり「怒り」を出してしまうと、相手との関係を壊してしまいます。「無視」と「怒り」は捨てて下さい。相手に寄り添い、成長の期待を込めて否定のメッセージを伝えて下さい。

相手の行動をしっかり見て、肯定メッセージの中に少しの否定メッセージを散りばめていく事で、相手は「自分の事を見てくれている」と認識し、信頼が生まれ自信と向上心が高まってくる。